夏の終わりに鎮守の森で

2014・08・23(土) 下名栗下諏訪神社

22日の金曜日、この週末も天気予報はスッキリ晴れマークになってくれません。
さて土日は何をして過ごそうか、歩けそうな山はあるものか調べてみようかとPCを開きます。
そこで頭の隅にあった祭礼を思い出し、ブログ「風街角」さんへおじゃましてもう一度調べさせていただいたら丁度この週末が執り行なわれる日でした。これで予定が決まりです。

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それがこちら【下名栗諏訪神社の獅子舞】です・




飯能から棒の嶺や蕨山に行かれたことがある方は名栗の地名は耳にしたことがあるのではないでしょうか?この日は諏訪橋でバスを降り、橋を渡るとすぐに見えてくるのが諏訪神社です。
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ここでは年に4回の祭礼がありますが、最大の祭礼である8月の例大祭のときに獅子舞が奉納されます。

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この庭場(境内)で氏子の方々によって長い間奉納されてきた獅子舞は、揃いと呼ばれる公開の総稽古(ゲネプロ)と例大祭の二日間のみです。しかし獅子・笛方とも春から月1回の定期練習が行われ、8月からは合同練習を始めるそうです。

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私が訪れたのは土曜日の揃いの日です。 9時ちょっと過ぎに到着した頃にはすでに多くの方々が社務所に集まり、最初の演目の準備が進んでました。

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可愛い巫女さんも高校生の二人でした。すべて地域の方達の協力で行われています。
ここで今回のパンフレットを購入して、始まるまで少しお勉強しました。今回のブログはこのパンフレットを参考に書かせていただいてます。

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社務所の方から出囃子の笛と大太鼓の音が聞こえて来ると獅子行列が出発する合図です。
これが渡り拍子と呼ばれる笛、獅子の太鼓、ササラのするスリザサラによって奏でられる曲に変わると笛方を先頭に獅子行列が出発し庭場に入ってきます。

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そして庭場に入場して獅子とササラが定位置について動きを止めると、揃いの始まりです。
これは舞への序奏で太鼓はリズミカルになり緊張感が高まります。
ここまではすべての芝(演目)に共通です。

木々に囲まれた庭場に笛、太鼓、ササラが軽妙に掛け合いながら響き渡りとても心地いい音色でした。一日に舞う芝は6つ、午前、午後で3つずつが奉納されます。

     1)御宮参り・御幣懸り(おんへいががり)
     2)花懸り(はながかり)
     3)三拍子(さんびょうし)
     4)棹懸り(さおがかり)
     5)女獅子隠し(めじしがくし)
     6)白刃(しらは)
     
芝は短いものは30分程で、一番長いものは5番の芝で2時間となります。
獅子とササラは芝ごとに担当が変わりますが、笛方はすべて同じ方々で行われます。

残念ながら私の写真ではそれぞれの芝の違いをうまくお伝えできませんが、ちょとでも興味を持っていただければと思います。

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こちらは最初の芝、御宮参りです。全員で社殿を周囲を3回まわりながら参拝します。
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そして拝殿前に整列してはお祓い清めます。これからいろんな年代の人が心一つになって
奉納の獅子舞の始まりです。観覧しているこちらも緊張し、気分も高揚します。

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今日は暑さもちょと一休みですが、獅子をかぶりこのように低い体勢になったり、頭を振り太鼓を叩きながら駆け回るため体力消耗は激しく、近くに来た時の息づかいは大変なものです。周りの世話人の方々からは「頑張れ」の声が飛びます。

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上の2枚は棹懸りの一場面です。竹棹を川に見立ててあり、赤い女獅子が向こう岸にいる
2匹を先導して川のこちら側に無事に渡る様子です。
獅子頭の重さが女獅子(赤)・小太夫(黒)・大太夫(金)の順に重くなっており、それに会わせて所作も女獅子は細かく、それそれに大きな振りになってきます。こうした微妙な動きの違いで表現していく方法が面白く興味深くみました。

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こちらがササラッコ(ササラ)と呼ばれるササラスリ。手に持ったスリザサラを常に奏でながら身体を左右に振り、その場でステップを踏み調子をとります。時には少し激しい動きはありますがほぼその場にての動きでこれも大変です。頭に花笠を冠り赤い幕で顔を覆われているので周りが何も見えないのもつらいと思います。
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風も通らないので、時々こうして水を運んで幕を上げて風を送ってあげます。
この時の見えた暑くて上気した女子の顔と一生懸命お世話しているこの子達がとっても印象的でした。みんな力で成り立ってるんだよね。

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午前の部が終わりお昼の休憩の時、女の子に笛を見せていただきました。
この子は以前はササラもやっていたそうですが、笛方になって4年目だそうです。
とっても楽しそうに話を聞かせてくれてくれました。ありがとう♡
スリザサラがどうなってるのか気になってましたが、見せていただくのを忘れて残念です。

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午後になり社殿の方向から陽が差込んできました。
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これがとってもいい感じで光と陰になり、更に雰囲気UPです。どうです?いいでしょ〜

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こちらの3枚は、今日一番長い芝の「女獅子隠し」の場面です。
女獅子を巡り小太夫と大太夫がそれぞれ誘いをかけ誘惑するさまが2時間かけて演じられます
笛の音も甘美ですっかり魅了させられます。
しかし獅子はもちろんササラも笛方も体力と精神力が必要な芝です。

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そして今日一日吹き続けましたが最後の芝です。
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「白刃」は悪魔払いの祈願ここめた芝で真剣を使い舞いながら獅子の羽を切る場面があります。獅子と太刀遣いとの掛け合いに迫力があり、危険もあるので見ている私も緊張しまいました。


朝、バスを降りた時は最後まで見ているとは思ってなく帰りのバス時間をみていましたが
しっかり最後まで楽しませていただきました。
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これでこの日は総稽古。本番の日曜日は、笛方は揃いの浴衣になったりと衣装もさらに華やかになるようです。

こうした例大祭も後継者の育成など大変なことはたくさんあると思いますが、小さな子供からご年配の方々まで関わっている皆さんの笑顔を拝見したら、これからも継承されていくんだろうと思いました。和楽器を聞くことが少ないのに笛の音が心地良く耳にも残っているので、次回は本番の例大祭の日に行ってみましょう。
その時はカメラの予備のバッテリーを忘れずに持っていかなくちゃ!

みなさんも興味を持たれたましたら、是非行ってみて下さいね。


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Commented by pallet-sorairo at 2014-08-31 09:10
おはようございます。
朝からとても素敵なものを見せていただきました。
棒の峰や蕨山へも行ったことはありますが
名栗ははるか昔の小学生の時、子供会で川遊びに行った楽しい思い出のある場所です。
その山里で、こんな素敵な祭りが受け継がれているのを知ったからには
来年はぜひ行ってみなければなりません。
山うさぎさんの臨場感あふれる写真とレポにすっかり引き込まれてしまいました。
ありがとうございます。
でも、こんな夜中まで起きてちゃだめよ(^^ゞ
あれっ、早起きなのかな?? (^^ゞ
Commented by yamausagi-sa at 2014-08-31 20:30
☆ palletさん

早々にお越しいただきありがとうございます。
こちらが楽しい思い出のある場所だったとは、なんて素敵な偶然なんでしょう。
こうしたお祭りを知るきっかけがなかなか無く、ちょっと残念です。
でも興行のようになるよりも、こうして地元の方々が大切に伝承してるからいいのでしょうか?一度観に伺っただけの私にはわかりません。

今回のレポ一度挫折して書くのやめようと思たので、palletさんにうれしいお言葉をいただいて一晩かけて書いた甲斐がありました。
来年は是非、思い出と共にお出かけ下さいね(*^o^*)/
Commented by まつおの母 at 2014-08-31 21:48 x
こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

私の中でお祭りって賑やかなだけの物と不思議な雰囲気で神様がいるのかなって思わず想像してしまう物とありますが、こちらのは神様がそばにいそうな雰囲気ですね…私の中で神様って何か自然の中にいるモノノケの様なイメージに近い物があり…不思議で怖い存在と言うか…上手く言えないのですが^^;衣装とかも華やかな中にも何故かちょっとそんな怖さを感じたりして…でも怖い物見たさと言うか、何故か見てみたくなる、そんなお祭りだなとレポを拝読しながら思いました。

しかし、これが本番では無いとは!!目の前でみたら迫力あるのでしょうね!!
Commented by akko-kornblume at 2014-09-01 16:37
とーっても素敵なお祭りだったのですね!
こういう伝統がある場所で育つ子供達って羨ましいなっていつも思うの。
私が育ったところにはこういう風習とかなかったから。

写真もとーっても素敵に撮れてるね!
雰囲気とか温かさとかいっぱい伝わってきたよ(^^♪
山うさぎさんの優しい目線もいっぱい感じました。

本番はきっとすごい人なのでしょうね。いつか行ってみたいなと思いました!
名栗って電車の便が悪いのだけど、棒の峰もまたいってみなくては!
Commented by ゆき at 2014-09-01 20:54 x
山うさぎさん、いい一日でしたね。
奥武蔵や秩父ってまだまだ豊かな民俗行事が残っている地域ですよね。
私も何年も前から小鹿野の方の花祭りを見たいと思っているんですが
秩父の奥で二日がかりになりそうなのでつい先延ばしにしています。
子供たちが何日も前から野山の花を籠に集めておいて、
お祭り当日花御堂を飾りつけ、花びらを巻きながら山道を進むんですって。
このレポに刺激されて来年こそという気になりました。
Commented by yamausagi-sa at 2014-09-01 22:32
☆ まつおの母さん

こんばんは〜♪  
そうね、これは確かに賑やかなお祭りとは違うものだね。
獅子はイノシシやカノシシ(ニホンジカ)などを象徴し、これらが畑などで悪さをしない様、シシたちの心を鎮める為に獅子の姿になり神に捧げる舞いを演じたのが原点のようです。 だからもののけのイメージは正解だと思うよ。
でもこれが祈りと同時に、人々の日常生活のさまざまな局面を折り込み演出するように発展したようです。ですから芝によっては男女の恋の駆け引きが演じられていたりして、ちょっと人間臭さがあったりと面白かったですよ。

迫力は半端ではありません。演じての苦しい息づかいが伝わってくるので
思わず「頑張れ〜」と掛け声をかけたくなるんです。
遠いので簡単に観に行ってみて〜と言えないのが残念です。
Commented by yamausagi-sa at 2014-09-01 23:15
☆ あっこさん

うれし〜い(*^o^*)♪  写真たくさん撮ったんだけど動いているのを写すって難しくって、
これでどれだけ伝わるのかとっても不安だったの。
ちょっとでも雰囲気を感じてもらえて良かった〜(^0^)/

小さい時から大人の人と一緒に目標に向かって、伝統を習得するって
とってもいい経験だし、自分の宝物になるよね。
共演も子供、孫と一緒にだったり、兄妹でだったりで、祖父母から子へ孫へと
伝わり、ずっと共通の話題があるのも羨ましいと感じたよ。

いつか山がちょうどお休みだったら行ってみてね!

Commented by yamausagi-sa at 2014-09-01 23:45
☆ ゆきさん

こんにちは♪  
山に行くかどうしようか迷ったのですが、獅子舞に行ってとっても満足した一日でした。

今回は知るきっかけがあったので興味を持つことが出来て、とっても良かったです。
このような獅子舞は、奥多摩も含め数カ所で伝承されているようで、来年は他も見比べることが
出来ればと思ってます。
「花祭り」も、すごく気になります。私も調べて行ってみようかしら・・・
楽しみがまた増えちゃった。 ありがとうございます♡
Commented by ゆき at 2014-09-02 20:49 x
山うさぎさん、またまたお邪魔します。

そうそう、奥多摩と言えば駅前の奥氷川神社でも獅子舞が…
あっ!山うさぎさん、
>山に行くかどうしようか迷ったのですが、獅子舞に行ってとっても満足した一日でした。
いいところがあります!日原の一石神社!
新緑や紅葉のとても見事な金袋山、行かれたことありますか。
登山口の一石神社の獅子舞、これからですよね。
でもじっくり見ていると山を歩いてくる時間はないかも?
Commented by yamausagi-sa at 2014-09-03 23:06
☆ ゆきさん  こんばんは〜

もう何度でもおいでくださいませ、大歓迎です。
そして情報もありがとうございます。

金袋山、知りませんでしたし行ったことがなかったので、さっそくお昼休みに調べてみました。
そしたらpalletさんのブログを見つけて拝見しちゃいました。(*^o^*)
紅葉、ほんとうに綺麗で良い山ですね。是非ここで紅葉を楽しませてもらいます。

一石神社の獅子舞も調べたのですが、ちょっと日程がわかりませんでした。
もうちょっと調べてみないとわかりませんが、過去のブログなどでは9月25日頃
のようなので山とは別に楽しめそうです。ちょうど休みの日だといいのですが…

是非、また何かありましたら教えて下さいね〜♪

by yamausagi-sa | 2014-08-31 03:55 | 日々の事 | Comments(10)

自然の中をてくてくと…時には雲の上まで歩きたい。山のことを中心に日常のetc


by 山うさぎ
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